GELSO

2024/11/05 18:35



尾州地域の繊維産業を学ぶための工場訪問


尾州地域(愛知〜岐阜にまたがる尾張地方)は、日本の繊維産業の重要な拠点として知られています。
この地域の豊かな歴史と文化は、繊維業の発展に密接な関係があります。


先日この尾州地域を訪れ、2つの繊維工場を見学させて頂きました。


・尾州の歴史
尾州は、江戸時代から続く繊維産業の中心地です。特に、尾州産のウールや綿は、その品質の高さから全国的に評価されてきました。明治時代に入ると、西洋の技術が導入され、産業はさらに発展しました。

今では、伝統的な手法と最新の技術が融合した生産が行われています。


・工場見学
訪れた工場は、創業100年以上の歴史を持つ企業です。


1社
目は中伝毛織さん
2社
目は三星毛糸さん
どちらも大規模かつ歴史のある工場です。
中伝さんには織りの機械と編みの両方の機械があることが特徴です。


三星さんはスーツ地などに強く世界各国のメゾンブランドの生地を手掛けております。


双方自社ブランドでの製品制作もされており
今回は中伝さんのストームコートを個人的に購入してしまいました。


やはり工場での購買意欲はとても高まります。
私もお客様に「作り手さんから買えることがとても嬉しい」と仰って頂くことが多いですが
その気持ちが分かりました。



三星さんの工場内では、職人さんによる手作業で生地を織り上げている様子を見ることができました。
その技術の高さと手際の良さに感銘を受けました。
ただ現実的には現代では機械により製造されております。


数々の大型機械がフロアにずらりと並べられ
各工程ごとに特殊な機械を要します。


その複雑を操作するのはもちろん人力です。
気の遠くなる様な本数の糸のセッティングやエラーの対応などこれから生地を見る目が確実に変わりました。
へつづく